2023年12月31日の大晦日となり、シドニーを出発して、1泊2日の弾丸観光でエアーズロック(ウルル)まで移動することになっている。
中学校の英語の教科書でエアーズロックとアボリジニの関係性を学び、その時からいつか訪れてみたいと思っていた想いが叶い、10年越しでこれからエアーズロックまで向かうことになった。
オーストラリア旅行といっても、ケアンズとシドニーだけの訪問だけなら、金額を抑えられるものの、エアーズロックに行くとなると往復の航空券代やホテル代、現地での移動手段などを考慮して、追加で10万円程度はかかってしまうのだが、一生に一度の経験という財産に投資をしていると思えば無駄ではないと考えて、大晦日と元日に訪れるというエアーズロック訪問プランを決行したわけである。
年末年始は航空券の値段は高くなりがちだが、大晦日と元日のみシドニー⇄エアーズロック間の航空券が49,080円と、他の年末年始の日と比べて2〜3万円安い金額で予約できたというのも今回の決断を後押ししてくれた。
想像に過ぎないのだが、大晦日と元日はシドニーのカウントダウン花火を見るために、シドニーに滞在をしている観光客が多く、エアーズロック便の搭乗率が低くなるために、需要に合わせて安い価格で販売をしていたのだろう。
シドニー国際空港第2ターミナルでチェックイン
フライトの時刻が10:35で、国内線ではあるものの余裕を持ってシドニー国際空港に到着しておきたいと思ったので、8:00前にはホテルを出発することにした。
セントラル駅前のホテルから徒歩でセントラル駅に移動して、前日と同様にエアポートリンクに乗車して、シドニー国際空港第2ターミナルの出発ゲートへと向かった。
空港には9:00前に到着していたので、国内線にも関わらず余裕を持ってフライトの1時間半前には到着をしていたということになる。
ここで今回訪れるエアーズロックについて紹介をしたいのだが、エアーズロックはシドニーから直線距離で2,200kmも離れており、飛行機で3時間20分程度の時間がかかる。
日本で例えると直線距離で北海道から沖縄の距離にも匹敵する長さなのだから、オーストラリア大陸の広大さには驚いてしまうほどだろう。

シドニー国際空港はオーストラリアの拠点の空港ともあって、国内各地にさまざまな便が出ており、聞いたことが無いような場所もたくさんある。

下から4番目に書かれているのが、今回私が搭乗する10:35シドニー国際空港発エアーズロック空港行きジェットスターJQ660便である。

エアーズロック行きの飛行機に人生で搭乗することなんてあるのか甚だ疑問だったのだが、いよいよその時がやってきたというわけである。

チェックインカウンターで荷物を預けて、54番の搭乗ゲートへと向かう。

シドニー国際空港の制限エリア内は清潔感のあるエリアとなっていた。
案内板に従い、54番ゲートへと進んでいく。

朝から賑わっており、さすがはオーストラリア最大都市の空港であると感じた。

搭乗ゲート前にはエアーズロックへと向かう観光客が多く待機していたが、オーストラリア人含め欧米系の観光客が半分、アジア系の観光客は半分程度だったように思う。

もちろん日本人の観光客も数名見かけたので、同じタイミングで観光をしていた方もいるのだろう。

エアーズロック行きのフライトは日本の国内線でもお馴染みのジェットスターにお世話になる。

搭乗券も発券されて、エアーズロック行きと書かれたものをゲット。
エアーズロック行きの搭乗券なんて、人生で何度も見かけることはないだろう。

こちらが今回搭乗する飛行機なのだが、後ろには着陸寸前のカンタス航空の飛行機の姿が見える。

機内には余裕を持って入ることができ、全員が着席するのを待つ。
国内線だからなのか、機内モニターなどは設置されていなかった。

シドニー国際空港→エアーズロック国際空港
シドニー国際空港を離陸
10:50頃にはシドニー国際空港を離陸して、エアーズロック空港へと出発した。
シドニーはあいにく曇天なのだが、エアーズロック周辺は晴れ時々曇りの予報なので機内から綺麗な景色を見ることができるだろうか。

シドニー周辺の美しい海岸線沿いを飛行して、その後飛行機は進路を変えて内陸の方向へと向かう。

あっという間に雲を抜けて、快晴の青空が広がる上空にやってきた。

地上はかなり曇っていたのに、上空はこれでもかというくらい綺麗な青空が広がっている。

機体の窓からも美しい景色を眺め放題なわけだから、これほど素晴らしい時間はない。

機内食を注文
通常は機内食は付いていないが、今回私が予約をした航空券では軽食付きのプランだったようで、野菜スープ付きのカップラーメンを2つオーダーした。
どの客が機内食付きのプランかをCAさんの方では把握していなかったのか、それとも知っていて言わなかったのかは分からないが、機内食付きのプランですよね?とCAさんに声をかけるまでは何も提供されなかったので、そのまま待っていたらおそらく何も出てこなかったのだろう。

航空券付帯の軽食プランではメニューの中から一定金額(15AUD?)までは注文ができる仕組みだったが、カップラーメン2つを注文してちょうどピッタリ程度の枠だったので、枠をフル活用したということになる。

見た目はあまり美味しそうには見えないのだが、実際に食べてみると日本のカップラーメンにはない味付けで美味しかった。
塩ベースで味付けされていて、ベトナムのフォーのような麺の食感があった。

オーストラリア東海岸→オーストラリア内陸部
離陸して20分ほど経過をすると、雲が徐々に途切れ始めて地上の景色が見えるようになってきた。

この天気のままならエアーズロック周辺の天気も期待できるぞ!と思いながら、景色を眺めていた。

進行方向左側の窓際の席に座っているのもエアーズロックを上空から見るために事前指定をしたものであり、機内からの景色を期待するのであれば左側の座席を予約することをおすすめしたい。

オーストラリア内陸部上空をフライト
離陸から1時間ほど経過をすると、これまでの景色とは一変して赤土の大地が見えるようになってきた。
土壌に含まれる鉄分が酸化をして、酸化鉄に変化することで赤色になっているのだという。

オーストラリアの内陸部に向かえば向かうほど、このような景色が広がっているようである。
川が蛇行しながら流れている様子も、まるで東南アジアで見るような川の形そのものである。

エアーズロック周辺も赤土の大地なので、飛行機は徐々にエアーズロックに近づいてきているということが分かる。

日本のおよそ21倍の面積を持ち、人口2130万人の多くがシドニーやメルボルンなどの東海岸沿いの大都市に住んでいる理由がこの景色からも分かると思う。
オーストラリアの中央部は乾燥しており、気温の上下動も激しく、水もほとんどないことから人が住むには適していない場所なのである。

オーストラリア最大の湖「エア湖」上空をフライト
離陸からおよそ2時間が経過すると、外の景色が変わり、今度は白色の大地が現れた。
飛行中は機内モニターもないので、自分が今どのあたりを飛行しているのか分からなかったが、後にGoogleマップで調べてみるとエリオット・プライス保護公園やカティ・タンダ=レイク・エア国立公園周辺にある「エア湖(Lake Eyre)」と言われる塩湖のようである。
エア湖はオーストラリア最大の湖でもあり、乾季(5月〜10月ごろ)には全体が干上がり、写真のように低い部分に堆積をした塩の原を湖全体で見ることができるようになるという。
私が訪れた12月は乾季ではないものの、湖の一部分が干上がり、塩の原が出現している光景を見ることができて、思わず感動をしてしまうほどだった。

飛行機の窓から見たところ、地上が真っ白となっており、驚きを隠せなかったが、塩による影響と言われてみれば納得できる。

この周辺は南オーストラリア州に位置しており、一番近い大都市であるアデレードからも北に700km進んだ位置と、アクセスは非常に悪い場所にあるが、一生に一度は地上からも見てみたいものである。

飛行機はエア湖の上空を飛行しながら、いよいよ最終目的地のエアーズロックへと進んでいく。

ウルル(エアーズロック)周辺を飛行
さらに時間が経過をすると、飛行機は再び赤土の大地の上を飛行している。

離陸から3時間ほど経過をしようとしていた時に、飛行機は徐々に高度を下げ始めて、いよいよ着陸体制へと入っていく。

真っ赤に広がる大地の上を飛行機で飛行する経験なんて、これまでもこれからもそうそうないと思うので、窓から見える景色に釘付けになっていた。

エアーズロックがそろそろ見えてくるのではないかと待ち侘びていた。

この辺りまで来れば、操縦席あたりからは進行方向左手にエアーズロックが見えているのだろう。

人が全く住んでいないオーストラリア大陸の中心付近に飛行機はいよいよ着陸する。

着陸までもう少しというタイミングで、窓から赤色の一枚岩である「ウルル(Uluru)またはエアーズロック(Ayers Rock)」を眺めることができた。
エアーズロックという名前が一般的に使用されていたが、エアーズロックという名前は侵略をした西洋人が名付けた名前であり、1995年以降はアボリジナルピープルが名付けたウルルという名前が現在では正式名称となっている。

砂漠地帯に佇むウルル(エアーズロック)の姿をくっきりと機内からでも見ることができた。

周りを見渡しても何もないところに現れるウルル(エアーズロック)はまさに壮観と言ったところである。

ウルル(エアーズロック)から西に直線距離で30kmほど離れた場所には「カタジュタ(Kata Tjuta)」、別名で「オルガ山(Mount Olga)」と呼ばれる岩山を見ることができる。

「エアーズロック空港(コネラン空港)」に到着
3時間30分程度のフライトで現地時間の12:30頃に「エアーズロック空港(Ayers Rock Airport)」に到着をした。
エアーズロック空港は航空事業の立役者であるエドワード・コネランを記念して、「コネラン空港(Connellan Airport)」とも呼ばれているという。
到着と同時に外の空気に触れた途端に、感じたことのないような暑さを感じたわけだが、気温は当たり前のように40℃を超えている。

10:35にシドニーを出発して、現地に到着をしたのは現地時刻で12:30だったわけだが、シドニーとウルル(エアーズロック)の間には夏時間で1時間30分の時差がある。
同時刻ではシドニー時間で換算すると14:00となっている。

ボーディングブリッジなどは設置をされていないので、誘導される方向に空港内を歩いていく。

普通に歩いているだけでも辛いほどの気温である。

地方の小空港のようなゲートを通って、エアーズロック空港の中に入っていくようである。

建物内に入れば冷房がガンガンに効いているので、一気に救われた気持ちになるだろう。
数分外にいただけも危険な暑さとは、まさにこのことなのだろう。

空港の中に入ったら、荷物を受け取る前に、時差があることに注意をしなければならない。
サマータイムの有無によって、国内でも時差が変わるのがオーストラリア独特のルールで、サマータイム適用時はシドニーとウルル(エアーズロック)で1時間30分の時差、サマータイムの適用がない時で30分の時差ということになっている。
今回訪れたのは12月なので、サマータイムが導入されており、シドニーとの時差は1時間30分となっていた。
州によって時差が変わり、かつサマータイムを導入している州と、していない州があるので、オーストラリア国内の時差を求める際にはかなり複雑なので、旅行の際には注意が必要である。

エアーズロック空港はかなり小規模な空港で、あくまでも観光拠点のための空港と言ったイメージで、制限エリア内には簡単な喫茶店などがあるものの、制限エリアを出てしまうと飲食ができる店は無い。
ウルル(エアーズロック)観光では、1泊2日でレンタカーを事前手配をしていたので、空港のチェックインカウンターで申し出て、レンタカーを借りることができた。
返却の際には、車を駐車場に置いて、鍵だけは無人の受付Boxに入れておけば返却完了で、その代わりとして有事の際の請求先としてクレジットカードの番号を控えられた。
レンタカーの損傷や破損など何かあった際には控えたクレジットカードから必要分の金額を引き落とすよとのことである。

ターンテーブルで無事に荷物を受け取り、レンタカーに荷物を詰め込むために外に出る。

外は真夏の灼熱地獄で気温は40℃を超えており、45℃にも迫るほどの気温だという。
外に数分いただけでも体力を消耗してしまうほどの気温なので、徹底した水分補給が必要で、水を飲まないと命に関わる気温でもある。
言ってしまえば、サウナの中に長時間いるのと同じような環境になっている。

日本で感じるような湿度の高い暑さではなく乾燥した暑さなのだが、あまりの気温の高さに外にいるのは危ない気温だと感じた。
数分外にいるだけでも、体の中の水分が失われているのが分かるほどである。

レンタカーを借りていない観光客は、送迎バスに乗車して、ウルル(エアーズロック)観光の拠点となる街「ユララ(Yulara)」へと向かうようである。

送迎バスが行ってしまうと途端に空港には人がほとんどいなくなり、寂しい雰囲気になってしまった。

1泊2日の観光と時間も限られているため、私もレンタカーに乗車してウルル(エアーズロック)へと向かうことにした。

車が途中で故障してしまったら命の危険があるほどの気温なので、シドニーから持ってきた水を多めに飲みながら観光を始めていくこととする。



