尖沙咀エリアには見どころがたくさんあるので、尖沙咀エリアの観光はまだまだ終わらない。
ネイザンロードから徒歩で移動できる距離にあるのが、1881年創建の水上警察本部の建物を2009年に補修・改装してできたショッピングモール兼ホテル「1881ヘリテージ(1881Heritage)」であり、香港の注目スポットでもあることから、今回重点的に観光をしてくることにした。
尖沙咀の注目スポット「1881ヘリテージ」を観光
ネイザンロードから西側に徒歩で移動した先に見えてきたのが、元々の水上警察の本部を補修してできたショッピングモール兼ホテル「1881ヘリテージ」である。
前編で紹介した香港の最高級ホテル「ザ・ペニンシュラ・ホンコン(The Peninsula Hong Kong)」の西側に位置している。
香港は1842年アヘン戦争の講和条約である清とイギリスとの間で締結された南京条約でイギリス領となったので、およそその40年後のイギリス統治時代に創建されたということになる。
「1881ヘリテージ」を東側から見た写真であるが、建物の外観がコロニアル様式の建築となっていることが分かるのではないかと思う。
また、その手前側に見える黒色の信号機はまるでイギリスの信号機にそっくりである。
青信号の時には「ポツ、ポツ、ポツ」と一定間隔で音が鳴っており、点滅をし始めると「ポツポツポツポツ」と素早く音が鳴り響き信号が赤に変わることを音で知らせてくれる。
私は学生時代にイギリスに短期留学していたためイギリスの信号機の音も聞き慣れているが、香港もイギリスの植民地だった時代があったからなのか、香港でもイギリスで見たものと同様の信号機が運用されていた。
まだ全ての国に行ったことはないが、イギリスの植民地となっていた国の多くはこの信号機の方式が採用されているのかもしれない。

建物の正面まで歩いていくと「1881ヘリテージ」と描かれたロゴマークが現れた。
名前の説明をせずとも意味はなんとなく分かると思うが、「1881」は西暦1881年創建、「ヘリテージ」には遺産という意味がある。

エスカレーターで上階へと登っていくと、中央広場には花がたくさん飾られた構造物がある。

半円状に広がるこちらのコロニアル建築が美しい建物は、1884年〜1996年まで100年以上に渡り使用されていた元の「香港警隊前水警総部(水上警察署)」である。
実は「ザ・ペニンシュラ・ホンコン(The Peninsula Hong Kong)」と同様に、日本が香港を統治していた時期には、日本軍の本部としても使われていたことがあるそうなのだ。

奥に見える近代的な高層ビルとは対照的に香港のイギリス統治時代の名残を色濃く残す「1881ヘリテージ」はまさに見ものということができるだろう。
この施設を歩いていて頭の中に思い浮かんだのは、東京の恵比寿にある恵比寿ガーデンプレイスに雰囲気が似ているということである。
歴史は異なるにせよ、都市の一等地に位置しており、多くの観光客が訪れているという点ではどちらも同じように感じてしまう。
恵比寿ガーデンプレイスには正面から見て背後に恵比寿カーデンプレイスタワーという高層ビルがあり、1881ヘリテージの後側にも高層ビルがあり、どこかで見たことがあるようなデジャブを感じたのかもしれない。

中央広場は時期により全く異なるデコレーションがされているようで、私が訪れた11月のタイミングではクリスマスの装飾と思われる緑色の建物が設置されていた。
建物には多くの花が飾られており、多くの観光客が目の前で写真撮影をしていた。

夜間にはイルミネーションなども開催されるそうなので、時間に余裕があれば実際に見てみたかった。

コロニアル建築の白いメインビル「香港警隊前水警総部(水上警察署)」の内部には5つ星ホテル「ハウス 1881 (House 1881)」やイギリス式の朝食やアフタヌーンティーが楽しめるレストラン、そしてブランド品が多く並ぶショッピングモールが数多く入っている。

ビルの外壁に大きく描かれた中国語とその下に広がるコロニアル様式の建築が東洋と西洋の狭間にいるような感覚にさせてくれる。
正直今まで私が訪れた国の中で、西洋と東洋の見分けがつかない地域といえば香港かマカオのどちらかということができる。
東洋と西洋の双方の文化が景観が入り混じるところに香港の魅力が数多くあるのだと痛感させられる。

1881と書かれた大きなモニュメントがあるので、下から見上げる形で撮影すると雰囲気の良い記念写真を撮影することができるので、もし香港の「1881ヘリテージ」を訪れた際には同様の方法で写真を撮影することをお勧めしたい。

「1881ヘリテージ」の訪問後は、いよいよ対岸の香港島中環(セントラル)へと香港を代表する海上移動手段「スターフェリー」でビクトリアハーバーを渡ることにする。
香港といえば「スターフェリー」をイメージする人も多いのではないかと思うが、私もその一人で今回の旅行でスターフェリーに乗船できることを楽しみにしていた。
次編#7では、「スターフェリー」乗船記と題して、海上移動の様子をご紹介したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


