前編では、「スターフェリー(Star Ferry , 天星小輪)」で、香港島の中環にあるフェリーターミナル「中環天星碼頭(Central Star Ferry Pier)」に到着した。
ここからは香港経済の中心地かつイギリス植民地時代に最初に開発が始まった香港島中環エリアを散歩していくことにする。
対岸の九龍半島にある尖沙咀のフェリー乗り場からもよく見ることができたが、香港島は海岸線に沿って東西に高層ビル群が連なった街並みをしている。
日本とは違い、天をつくような細長くて高い高層ビルが所狭しと並ぶ光景は本当に見ものである。
「香港島中環フェリーターミナル」周辺を散歩
香港島中環フェリーターミナルに到着するとまず最初に目の前に見えてきたのは巨大観覧車「香港摩天輪(The Hong Kong Observation Wheel)」である。
高さはなんと20階建のビル相当の60mとなっており、8人乗りのゴンドラには冷暖房やWi-Fiまで設置されているという豪華ぶりである。
混雑具合により、1回の乗車(15分間)で3回〜4回も周回してくれるようなので、香港の絶景を時間に余裕を持って楽しむことができるようになっているそうだ。

これまで日本の観覧車にも数多く乗ってきた私だが、これまで乗った日本の観覧車で1度につき2回転以上する観覧車には出会ったことがないので、こちらの観覧車はかなり珍しいのではないだろうか。
大人は20HKD(日本円に換算すると400円程度、2025年2月の換算レート)で乗ることができるので乗ってみるのも良いかと思ったが、深夜便で香港に到着してぶっ通しで観光を続けているので、あまりの眠さでここで乗ったら寝てしまい次の観光に支障をきたしそうという理由で乗らなかった。

最上部からの景色は絶景だそうで、香港島に限らず、先ほどまでいた九龍半島も見ることができてしまうそうだ。
次回、またいつか香港に旅行に行った際の楽しみとしておくことにする。

そして最近は東京の街を歩いていても大勢の外国人観光客が乗車しているのを見かける、海外旅行ではお馴染みの外国人観光客向けの「オープントップバス(BIGBUS HONGKONG)」を発見した。
その名の通り、バスの2階席に着席すれば天井なしで香港の街並みを効率よく観光することができるようになっている。
香港島ツアー、アバディーン&スタンレー・ツアー、九龍ツアー、夜を走るナイトコースの4種類あり、指定されたバス停なら24時間乗降可能という、観光しながら公共交通機関にもなるという大変便利なツアーなのだが、ツアーによっても異なるのだろうが、価格はそれなりに高めで日本円に換算すると4500円前後程度で迷ったが、乗車はせずに徒歩もしくはMTRで観光を続けることにした。
香港はコンパクトな街でMTRや香港島にはトラムなども発達しており、バスを使わなくても主要観光地は一通り回ることができるので、敢えて高い値段を払ってまで乗る必要は無いと思った。

バスの前面には、中国、イギリス、韓国、フランス、ドイツ、日本、香港、ロシア、イタリア、スペインと様々な国旗が飾られており、多くの国から観光客が訪れていることが分かる。

時刻は15:00過ぎとなり、昨日日本で仕事を終えてから深夜便で香港にやってきて、ほとんど寝ることなくひたすら香港を歩き回っているのだから、そろそろ眠気と体力が限界突破してくる時間帯である。
折角の香港島観光に来ているのに寝てしまっては勿体無いので、眠気を覚ますために様々な風景を見て目覚めるよう意識しながら、旅行を続けることにした。
中環のフェリーターミナルからは、中環の東側に位置する街「湾仔(ワンチャイ , Wanchai)」の政府関係のオフィスや大企業が立ち並ぶ高層ビル群を望むことができた。

香港を代表する名物茶餐廳「蘭芳園」で香港B級グルメを堪能
香港島中環フェリーターミナルから徒歩で中環の中心部へと移動して、すでに15:00を過ぎているが、香港を代表する名物茶餐廳「蘭芳園(Lan Fong Yuen)」というお店で食事をいただくことにした。
1952年創業の香港では知らない人はいないというぐらいの有名なレストランだという。
茶餐廳という聞きなれない漢字があるが、香港にいるとよく目にするのがこちらの単語なのだが、私も全く意味がわからなかったので調べてみた。
茶餐廳(チャーチャンテン)・・・香港人の食生活で大きな意味を持つ香港式ファミリーレストランと例えられる喫茶店の総称。香港中の至る所にあり、注文した途端に提供されるほどのスピード感があり、香港人が要求する「安さ、質の良さ、感じの良さ」を体現した店なのだそう。
もちろん今回入店した「蘭芳園 中環總店」も茶餐廳(チャーチャンテン)である。
建物の奥まったところにあるので見つけるには一苦労するが、Googleマップを頼り案内された通りに歩いていけば店の前に到着するので迷うことはない。

生活感が溢れる通りに忽然と現れる店の感じこそが、香港の街の哀愁を漂わせている。
そして店の外観に着目すると数多くに空調の室外機が設置されており、想定にはなるが店のある建物の上階の室外機もまとめて2階部分一体に設置をしているのではないかと思う。
香港の高層ビルや建物では室外機を設置するスペースなどが無く、外壁に剥き出しになる形で設置されているのが香港らしいと言うことができるだろう。

店舗内に入ると香港B級グルメの名店なだけあってほとんど満席となっており、香港では相席文化があり、私が座ったテーブルの前後左右にも他の客が続々案内されて座ってくる。
席の隣と正面は見知らぬ客という光景が当たり前だが、それもまた香港の魅力なのだそうだ。
どうやら香港では一般的な事のようで、土地が狭い香港では必然的に店舗面積も狭くなりがちで席数を確保できないことから、店の回転率と売上を上げるためにお店に入れば相席になるのは当たり前のようだ。
この文化を知らなかったので、この狭いスペースに他の客を案内するの?と思ってしまったが、情報を知ってからはそういうことか!と納得することができた。

日本発の日清食品の「出前一丁」の乾麺をアレンジした「蔥油雞扒撈丁(チキンのせあい麺)」が有名と聞いていたのでこちらを頼んだが本当に絶品で、肉とネギ油のソースのバランスが絶妙に取れており本当に美味しかった。
香港ではこの「出前一丁」が定着していて、ほとんどの茶餐廳(チャーチャンテン)のメニューで見かけることができるようだ。

香港旅行の際には必ず食べてほしいとお勧めできるほどの味だったので、一度食べてみるとハマってしまうこと間違いないだろう。
正直、他の茶餐廳(チャーチャンテン)にも行ってみたかったのだが、限られた時間内で行くことはできなかったので、今回の香港旅行での茶餐廳体験記は今回のみとなってしまった。
世界最長のエスカレーター「ミッドレベルエスカレーター」を訪問
名物茶餐廳「蘭芳園(Lan Fong Yuen)」から徒歩で移動できるほど至近にあるのが、「ミッド・レベル・エスカレーター(Mid-Levels Escalator , 中環至半山自動扶手電梯)」である。
別名で、「ヒルサイド・エスカレーター(Hillside Escalator)」とも言われている。
香港島のビジネス街である中環から、骨董街とイギリス植民地時代の建築物が立ち並ぶSOHOエリアにある「ハリウッドロード」を横切り、SOHOを抜けて高台の高級住宅地の「半山区(ミッドレベルズ)」にいたるエスカレーターで、世界一の長さを誇ると言われる全長800mのエスカレーターである。

私は知らなかったのだが、香港映画の「恋する惑星」でロケ地となった場所のようである。

800mを1本のエスカレーターで繋いでいるというわけではなく、18基のエスカレーターと3基の動く歩道と階段が連続してその長さを誇っており、その高低差はなんと135mもあるそうだ。
私も全区間を乗ろうとしたが、あまりの長さに途中で断念してしまうほどなので、これに乗っているといつまでも最後にたどり着かず大変だと思う。
高低差もあるので徒歩で移動するよりかは遥かに便利なので、ミッドレベルエスカレーター沿いに目的地がある方はこのエスカレーターを使うと快適に移動することができると思う。

エスカレーターの隣には階段も設置されており、体力に自信があれば、階段で全て登り切るのも面白いかもしれない。
実際にやっている人がいるかどうかは別として、近くに住む香港市民はジムに通わなくとも、このエスカレーターの脇を階段で往復するだけでも相当な体力トレーニングをすることができるのではないだろうか。

エスカレーターを登った先には高級住宅街の半山区があり、元々はその住民たちが中環への買い物や通勤のための利便を考えて作られたようなので、朝の時間帯(6:00〜10:00)は上から下へと動き、10:00〜24:00までは下から上へと動くようになっている。

一部工事中の箇所もありこの日はどちらにせよ全ての区間に完乗することはできなかった。

元々は住民のために作られたにも関わらず、香港映画の舞台にもなったことで観光客が多く押し寄せる観光スポットになってしまったというわけだ。
以上、香港島中環フェリーターミナル周辺〜「茶餐廳」でB級グルメを堪能〜世界最長「ミッドレベルエスカレーター」の観光と、3本建ての内容での旅行記となりました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
続きは、#9をご覧ください。


