「尖沙咀プロムナード(Tsim Sha Tsui Promenade)」の周辺には様々な注目スポットが立ち並んでいるエリアとなるので、徒歩で他のスポットにも移動してみることにした。
香港の中でも重要なエリアに当たるのが、「九龍半島の尖沙咀(チムサーチョイ)」エリアと「香港島の中環(セントラル)」エリアである。
香港島の中環は経済の中心で、今回訪れる九龍半島の尖沙咀(チムサーチョイ)は商業の街となっており、再開発も続々と進んでおり、様々な新施設が完成していたのでその様子を見てくることにした。
特に、尖沙咀(チムサーチョイ)の中心を南北3.8kmに渡って続く、香港のメインストリートである「ネイザンロード(Nathan Road , 彌敦道)」が有名だと事前に把握していたので重点的に観光をしてくることにした。
香港商業の中心地「尖沙咀エリア」周辺を徒歩で観光
「尖沙咀(チムサーチョイ)プロムナード」から北側に目を向けると、高級ホテルや大型のショッピングセンターなどが林立しており、正面に写っているのは高級ホテル「シェラトンホンコンホテル&タワーズ(Sheraton Hong Kong Hotel & Towers)」である。
ビクトリアハーバー沿いの好立地に建設されており、部屋からの景観は素晴らしいと思うが、一番安い価格帯の部屋でも1泊40,000円程度となっており、今回宿泊することはできなかった。
5つ星ホテルのシェラトンホテルの上部に堂々とネオンサインがあるのもまた香港らしいなと感じた。

香港の街の中心地である尖沙咀エリアには、先ほどまで訪れていた紅磡エリアよりも列をなした2階建てバスが数多く走っている。
以前の記事でも記載しているが、元々香港はイギリス領だったということもあり、2階建てバスが数多く走行しているのはその影響もあるようだ。
中国語表記でバスには広告がなされているが、仮に英語表記だとしたら赤色のロンドンバスとの区別はつかなくなることだろう。

赤色のバスだけではなくて、もちろん様々なカラーのバスも香港の街には走行していた。

2019年オープンのハイブランドが集結する「K11ミュシーア」を訪問
また、尖沙咀の南端でビクトリアハーバー沿いに位置する「ヴィクトリアドックサイド(Victoria Dockside)」も見逃せない。
20世紀初頭に埠頭が完成して東洋の玄関口と呼ばれていたこのエリアは、1980年代には商業やビジネスの中心として発展し、現在は再開発されて複合施設「ヴィクトリアドックサイド」が完成した。
ラクジュアリーホテル「ローズウッド・ホンコン(Rosewood Hong Kong)」や高級住宅、そして今回訪問する文化とアートを融合させたショッピングモール「K11ミュシーア(K11 MUSEA)」で構成されている。
ローズウッドホンコンは一泊でも10万円を超える価格設定となっておりもちろん金額的に宿泊することができなかったので、世界中のハイブランドが集結するショッピングモールの「K11ミュシーア」で何も買わないが、アートの展示などもあるようなので中の様子だけ見てくることにした。

ショッピングセンターの建物内に入ると、地下2階から7階に至るまでの10フロアに数多くのアーティストの作品が展示されており、中央部にあるアトリウムは本当に壮大だった。
写真右側に映るのが銀河のような形に思わせるオブジェクト「ゴールドボール」で、中央部の吹き抜け全体がアートして完成されている。
日本のショッピングセンターでも吹き抜けに様々な装飾をしている建物を見かけるが、ここまでの規模の装飾を見たことがなかったので、その大きさには本当に驚かされた。
何も買うものが無かったとしても、ビクトリアハーバからも徒歩で移動できる距離にあり、中を見て回るだけでもセレブになった気分になれるので、歩き回ることをおすすめしたい。

「K11ミュシーア」という施設の名前の由来だが、アジアを代表するデベロッパー(不動産開発業者)で香港の大手企業でもある「新世界発展有限公司」のグループ会社である「K11 Concepts Limited」という会社にちなんでK11と名付けられており、また「A Muse by the Sea」というギリシャ神話の女神であるミューズに着想を得たのだという。
香港のメインストリート「ネイザンロード(彌敦道)」を散歩
九龍半島の顔、ましてや香港の顔とも言われる「ネイザンロード(Nathan Road , 彌敦道)」を散歩してみることにした。
ネイザンロードの周囲にはホテル、ファッションブランド店や薬局、宝石店なども立ち並んでおり、世界各国の人々が東洋人西洋人問わず歩いている。
写真中央の道路がネイザンロード、写真左側には言わずと知れた香港のトップホテルとして名を馳せる「ザ・ペニンシュラ・ホンコン(The Peninsula Hong Kong)」、そして写真右側には日本を代表する百貨店の「そごう」がある。

右側の建物に日本語の文字で「そごう」と書かれているのが分かると思う。
1983年に日本の「株式会社そごう」の日本法人として設立されて当初は100%そごうの子会社だったものの、そごう本体の経営破綻後は香港企業の所有になっているという。
ではなぜ「そごう」という文字を使うことができるのかというと、香港内で「そごう」の名前で営業できるフランチャイジーとなっているそうなのだ。
現在の「そごう・西武」とは資本関係がないものの、フランチャイザーとして名称を香港企業に貸与しているという。
フランチャイザーとフランチャイジー・・・フランチャイズ契約(本部は加盟店に店名とノウハウの提供を行い、加盟店は本部にロイヤリティー(対価)を支払う契約)を結ぶ事業主同士で、フランチャイザーは本部、フランチャイジーは加盟店を指す。

ネイザンロード周辺には途切れることなく香港各地に向かう2階建のバスが走っている。


ネイザンロードを少し北側に歩いてみると、両側には特徴的な高層ビルがずらりと並んでいる。

日本に例えるとなかなか難しいが、私がこれまで訪問した観光地の中で、ネイザンロードは沖縄の国際通りに似ていると思う。

綺麗な青空と特徴的な香港のビル群、そしてカラフルなバスと緑色の木というコントラストが綺麗な街並みだった。

時系列は前後してしまうが、この日の夜にも再びネイザンロードを散歩してみたのだが、ほとんど同じ場所から撮影しているにも関わらず、夜になると街並みの雰囲気が変わったように思う。

道路上に描かれた文字が中国語と英語の併記となっており、まさに東洋と西洋文化が混ぜ合わさった「おもちゃ箱をひっくり返したような街」と香港が言われる理由がわかるのではないかと思う。

香港のトップホテル「ザ・ペニンシュラ・ホンコン」を見学
冒頭の写真左側に見えていた香港のトップホテルとも言われる1928年開業の「ザ・ペニンシュラ・ホンコン(The Peninsula Hong Kong , 香港半島酒店)」を訪れてみることにした。
ビクトリアハーバーの目の前という香港でも最高立地に位置する最高級ホテルである。
過去の歴史を振り返ってみると、実は「ザ・ペニンシュラ・ホンコン」は日本との繋がりがあるようなのだ。
元々香港は1842年にアヘン戦争の講和条約である清とイギリスとの間で締結された南京条約でイギリス領となり、本格的な発展が始まったものの、1900年代ごろはまだ田舎の漁村の雰囲気もあり、香港のさらなる発展のためのPR的な存在としてホテルが必要だったという。
その後、第一次世界大戦の影響もあり4年ほど開業が遅れたが、1928年に開業したのである。
1940年台の太平洋戦争でイギリスとの間で交戦していた日本軍が香港の九龍半島エリアを占領し、このホテルの中でイギリス軍の降伏文書を日本軍との間で取り交わしたという。
日本軍の占拠後は「東亜ホテル」と改名されて、日本軍関係者のホテルとなっていたようだが、日本の敗戦後に一般人向けのホテルとして利用されることになったそうだ。
こちらのホテルには事前知識なしで訪問していたが、ホテルの東側にも「そごう」が進出しているように香港の九龍半島にある「尖沙咀」エリアは過去の歴史で日本とも関わりのある場所だったということを知った。
この日の昼間の観光では外観のみの撮影に留めたものの、館内ではアフタヌーンティーやショッピングなどもできるようで宿泊者以外も楽しめるようになっている。

時系列は前後してしまうが、この日の夜にネイザンロードとともに「ザ・ペニンシュラ・ホンコン」の館内に入ることができた。
煌びやかな装飾が飾られたコロニアル建築の本館と後側には30階建の新館が見えている。
本館の目の前にはイギリス製の最高級車である「ロールス・ロイス」が停車しており、有償で予約をすれば香港国際空港とホテルとの間を送迎してくれるという豪華さである。
ロールス・ロイスの中でも最高級のグレードである「ファントム」という車種を14台も所有して送迎用に利用しているというから、普段からどれほどのVIPが宿泊をしているのか想像できてしまう。
さらには新館の屋上にはヘリポートもあり、ヘリコプターでホテルから香港国際空港まで送迎してもらうこともできるようである。

外壁にもスターやリボンの装飾がありライトアップされていて綺麗である。

エントランスには宿泊客でなくとも入ることができるので、館内に入りエントランスの様子を覗いてみたのだが、青いライトで照らされた内部の雰囲気がこれぞ高級ホテル!という感じで素晴らしかった。

エントランスに入っただけでも人生で一度は宿泊したいホテルと思わせるほどの内装やサービスが提供されていた。

以上、九龍半島最大の繁華街「尖沙咀」エリアの観光と香港トップホテル「ザ・ペニンシュラ・ホンコン」の見学でした。
次編でも引き続き「尖沙咀」エリアを観光していきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。続きは、#6をご覧ください。


