中国の首都、北京は、歴史的な遺産、文化、近代的な都市の融合が魅力的な観光地です。
万里の長城、紫禁城(故宮)、天安門広場など、世界的に有名な観光地が数多くありますが、その一方で、旅行中に気をつけるべき点もいくつかあります。
文化の違いや日常的なマナー、交通の利用方法など、事前に知っておくと旅行がより快適で安全になります。

歩き方
本記事では、北京旅行の際に気をつけるべきポイントを安全面、文化面、健康管理、交通、観光地での注意事項など詳しく解説します。
1. パスポートとビザの確認
1-1. ビザが必要(2024年11月30日以降はビザ免除)
中国を訪れるには、ほとんどの国の旅行者がビザを取得する必要があります。観光目的であれば、「観光ビザ(Lビザ)」を申請することになります。
ビザの申請には、パスポート(有効期限が6ヶ月以上残っていること)、航空券の予約確認書、宿泊先の確認書などが必要です。
ビザ申請方法:中国大使館や領事館での申請、または旅行代理店を通じて申請ができます。オンラインで申請できる場合もありますが、最新の情報は大使館のウェブサイトで確認しましょう。
→日本人の一般旅券保持者に対する中国へのビザ免除措置は、2024年11月30日(北京時間0時)から2025年12月31日(北京時間24時)まで適用されています。ビザ免除となる滞在期間は30日以内です。
ビザ免除の対象となる目的は、商業・貿易、観光、親族訪問、交流・訪問、トランジットです。留学や就労など、これら以外の目的で入国する場合は、引き続き入国前にビザを取得する必要があります。
1-2. パスポートのコピーを取る
パスポートを紛失する可能性に備えて、パスポートのコピーを2部以上持っておくことをお勧めします。
これにより、万が一紛失した場合に迅速に対応できます。
2. インターネット制限と通信環境
2-1. インターネットの制限
中国では、インターネットの検閲が行われており、海外のサービス(Google、Facebook、Twitter、YouTubeなど)は基本的にアクセスできません。
これを通称「グレート・ファイアウォール」と呼びます。
中国で利用できるインターネットサービスの百度地図(Baidu)やWeChat(微信)、Weibo(微博)など、中国国内のアプリやサービスを活用することになります。
2-2. VPNの利用
インターネット制限を避けるために、事前にVPN(Virtual Private Network)をインストールしておくことをお勧めします。
VPNを使えば、グレート・ファイアウォールを回避して海外のインターネットサービスを利用できます。
ただし、VPNの利用には一定の規制があり、旅行中に予期せぬ制限がかかる場合もあるため、現地での使用については注意が必要です。
2-3. SIMカードの利用
北京に到着したら、現地のプリペイドSIMカードを購入することもできます。
空港の売店や主要な商業施設で簡単に手に入れることができます。
SIMカードを購入する際には、パスポートが必要となることがあります。
データ通信を利用する場合は、事前に使用するデータ量を確認してから契約しましょう。
2-4. eSIMの利用
最近では携帯に抜き差しする必要の無い、eSIMが人気となっています。
eSIMを使えば、手間なく現地のネットワークに繋げることができるのでおすすめです。
3. 健康管理と医療
3-1. 水道水を飲まない
中国の水道水はそのまま飲むことができません。
北京を含む都市部では、ミネラルウォーターを購入して飲むことが推奨されます。
ホテルのレストランや飲食店では、基本的にボトル入りの飲料水を注文することができます。
歯を磨く際など、顔を洗うための水道水は問題ありませんが、飲用は避けましょう。
3-2. 食事によるリスク
中国の食文化は非常に豊かで美味しいですが、屋台や衛生状態が不明な飲食店に注意する必要があります。
特に、衛生管理が不十分な店舗で食事をすると、胃腸の不調を引き起こすことがあります。
繁華街の有名なレストランや、高評価の店舗を選ぶようにしましょう。生ものや食材の扱いが不明な料理は避けることが無難です。
3-3. 医療サービスの利用
都市部の病院やクリニックには質の高い医療サービスが提供されていますが、地方では設備が不足していることもあります。
旅行保険やクレジットカードの付帯保険に加入しておくことが重要です。また、ホテルや観光地の近くの病院情報を事前に調べておくと安心です。
常備薬がある場合、必要な量を持参し、薬の名前や成分を英語や中国語でメモしておくと便利です。
4. 交通と移動手段
4-1. タクシーの利用
北京では、タクシーが便利な移動手段の一つですが、旅行者は正規のタクシーを選ぶようにしましょう。
タクシーの車両は通常、黄色の車体で、車内に料金表が掲示されています。
空港や観光地周辺では、無許可の違法タクシーも存在するので、必ず正規のタクシーを利用するようにしてください。
4-2. 地下鉄の利用
北京の地下鉄は非常に便利で、主要な観光地にも簡単にアクセスできます。
地下鉄は清潔で、わかりやすい標識があり、運賃もリーズナブルです。
混雑している時間帯やピーク時には、人混みが予想されるので、予め時間帯を調整して移動することをお勧めします。
4-3. バスの利用
北京の公共バスも利用可能ですが、言語の障壁や運行ルートが分かりづらい場合があります。
バスに乗る際は、事前に目的地や停留所を確認しておくと便利です。
バスの運賃は安価ですが、車内は混雑することがあるため、早めに移動を始めることをお勧めします。
4-4. 自転車や電動スクーターの利用
北京では、自転車や電動スクーターを利用することも可能です。
観光地を効率的に巡りたい方にとって、非常に便利な移動手段です。
専用アプリでレンタルできるサービスもありますが、交通ルールを守ることが重要です。
4-5. 配車アプリの利用
日本で使うことのできるUberなどの配車アプリは規制の対象となり中国で使用することはできません。
中国での配車アプリの利用は、こちらの中国版DiDiアプリ(DiDi – Greater China)(滴滴出行)をダウンロードします。
DiDiであれば事前の運賃交渉なども必要なく、事前におおよその乗車料金が確定されるので便利です。
5. 観光地での注意事項
5-1. 紫禁城(故宮)
紫禁城は北京を代表する観光名所で、広大な敷地内に多くの建物があります。
混雑していることが多いため、事前予約や早朝に訪れることをお勧めします。
また、内部では写真撮影が制限されているエリアもあるため、ガイドラインを守って行動しましょう。
5-2. 万里の長城
万里の長城は世界遺産に登録されている大規模な観光地です。
登る際は足元に注意し、道が滑りやすいことがあるため、しっかりとした靴を履いて行くことが重要です。
また、観光地周辺では、過剰に商品を売りつける商売があるため、無理な勧誘には応じないようにしましょう。
5-3. 天安門広場
天安門広場は観光名所であり、政治的にも重要な場所です。
広場を訪れる際は、政治的な発言や過激な行動に注意し、平穏に観光を楽しみましょう。
また、警備が厳重であるため、身分証明書を持ち歩き、必要に応じて警備員の指示に従いましょう。
6. マナーと文化の違い
6-1. 列に並ぶ文化
中国では、列に並ぶことは一般的ですが、特に混雑時には列を無視して割り込む人もいます。
もし割り込まれた場合でも、冷静に対処し、暴力や口論は避けましょう。
6-2. 目上の人への敬意
中国では、目上の人や上司に対して尊敬の意を表すことが重要です。
挨拶や言葉遣いに気をつけ、年齢や地位に応じた敬意を示しましょう。
7. 結論
北京旅行は、その歴史的・文化的な魅力を存分に楽しめる素晴らしい体験ですが、事前に準備しておくべきポイントがいくつかあります。
安全に楽しく旅行をするために、上記の注意点をしっかり把握し、文化や習慣の違いに配慮した行動を心がけましょう。



