2025年8月9日、人生で初めての富士登山に挑戦をしました。
登山ルートは、最も登山者が多く、王道の「富士吉田ルート」です。
日本や世界を旅しながらも、一度は行ってみたいと思っていた日本最高峰の3,776m。
日本人なら誰もが一度は憧れるその頂なのではないでしょうか?

近年ではインバウンドの登山者も増えて、軽装での登山者が増えているという情報も耳にします。
軽装で山に登ることがいかに危険な行為なのか、まさに言語道断な行為だということを、今回の登山で嫌でも理解することになりました。
私自身は、事前準備をしっかり行なった上で登山をしましたが、やはり途中の登下山道では軽装での外国人を見かけました。

2025年の富士登山からは、入山料の4,000円の支払い、富士山レンジャーによる過度の軽装登山者の登山拒否、1日の登山者数の上限(4,000人)などの制度ができましたので、事前の準備・山に登る上での情報のインプットをしないと山に登ることすらできません。
私はこれまで登山という登山は一度もしたことがなかったので、完全な登山初心者でしたが、実際に登ってみて大変だったことを体験記という形で紹介をしたいと思います。
富士登山のスケジュール
富士山を1日で登り切るのは、高山病の可能性が高まりリスクのある登山だそうです。
今回は、7号目付近の山小屋で1泊をして、山頂を目指す行程とすることにしました。

結論ですが、元々の登山スケジュールは、悪天候によって崩壊することになってしまいました。
今回のスケジュールは、8号目付近で登山を断念せざるを得なかった場合の旅程になります。
| 日付 | AM | PM |
|---|---|---|
| 8月9日(土) | 7:55バスタ新宿南口発 11:30富士山5号目着(2300m) 13:00登山開始 | 15:30山小屋到着 山小屋:鎌岩館(7号目、2790m) 16:30夕食(牛丼) 20:00完全消灯・就寝 |
| 8月10日(日) | 02:00起床 02:30山頂へ向け出発 03:40登山断念 04:50山小屋にてご来光 05:00下山開始 06:30富士山5号目に到着 | 12:30富士山5号目発 15:05バスタ新宿南口着 |
富士登山にかかった費用
2025年度からは、富士山はどのルートから登っても通行料が1人4,000円かかります。
元々は任意で環境保全や登山者の安全対策のために協力金という制度があったそうですが、今年からは登山者全員の義務として通行料を払う必要がありました。

さらには、7号目から8号目付近の山小屋の宿泊料金、東京から富士山までのバスの移動費を加えると、合計で29,500円の費用がかかりました。
ほとんどは山小屋の料金ですが、個室タイプの部屋にしなければ、価格はもう少し抑えることができるはずです。

さらには、今回は登山の疲労を考慮して、東京の新宿から往復ともにバスでの移動としましたが、マイカーや電車を利用すれば、もう少し値段を抑えることもできるかもしれません。
ただしマイカーでの移動の場合は、マイカー規制があるので、富士吉田ルートの5号目付近まではい車で行くことができず、麓の駐車場でシャトルバスに乗り換える必要もあるので、
| 用途 | 詳細 | 費用 |
|---|---|---|
| 通行料 | 富士吉田ルート | 4,000円 |
| 山小屋 | 鎌岩館(小部屋) | 17,900円 |
| 往復バス | バスタ新宿⇄富士山5号目 | 7,600円 |
| 合計 | 29,500円 |
富士山の通行料の支払い
富士山の通行料は、当日現地(5号目)で支払うこともできますが、事前にアソビューというサイトから事前の決済をすることが可能です。
私もクレジットカードでインターネットから事前の決済をしておいたので、当日はQRコードをかざすだけでスムーズに登山を始めることができました。

QRコードを提示すると、銀色のリストバンドをもらえるので、これが目印になります。

後述の「富士山アプリ」をダウンロードしておくと、5号目で記念の木札ももらえます。

私が訪れた日は並んでいなかったものの、日によっては現地での通行料支払いとなると、行列になっていることもあるようなので、事前に支払いを済ませておくことがおすすめです。
富士登山の持ち物
富士山は通常時の登山であれば、比較的多くの方が登れる山です。
ですが、山の天気というのは、変わりやすいということも事実です。
今回の私の登山体験では、暴風雨に見舞われ、事前準備の大切を感じました。
登山の際に持っておいてよかったものを紹介したいと思います。
| 持ち物 | 使用用途 |
|---|---|
| リュック | 大きめのリュックがあるとよかったです。 私は30ℓのノースフェイスのリュックを持参しました。 |
| リュックカバー | 天気が変わりやすいので、荷物を雨から守るカバーは必須です。 |
| 雨具 | ポンチョやレインコートでは富士山では役に立ちません。 暴風雨になることもあるので、上下セパレート式の雨具が必要でした。 |
| 上着 | 気温差があるので、上着は必須です。 100m上がる毎に、気温は0.6℃下がると言われています。 |
| 帽子 | 日焼け対策や、雨の日の視界確保に帽子は必須でした。 |
| ヘッドランプ | 夜間登山をする際には、これがないと山に登れません。 周囲は街灯もなく、真っ暗なので、間違い無く必須です。 スマホのライトや懐中電灯を手に持ちながら岩場を登るのは不可です。 |
| 飲料・軽食 | 私は水500mℓ3本とカロリーメイトや飲用のゼリーを持参しました。 高山病対策には、水は必須なので、少なくとも1ℓは持った方が良いです。 |
| グローブ | 岩場を登る時に、素手だと怪我をするので、グローブは必須です。 軍手でも、大丈夫です。 |
| 地図 | 紙地図を持っていると、電波に関わらず位置が分かるので重要です。 |
| スマートフォン | 現在時刻や写真撮影、緊急時の電話など、間違い無く持参必須です。 後述の「富士山アプリ」をダウンロードしておくことを勧めます。 |
| カメラ | 私はGoProやDJIのカメラを持参しました。 雨天時に雨に濡れることも想定して、防水性のあるものが望ましいです。 |
| 鎮痛剤 | 高山病の初期症状の頭痛を軽快させることができました。 いつ誰が高山病になるか分からないので、持参必須だと思います。 |
| 小銭 | 5号目以降はトイレが有料になります。 100円単位での支払いなので、複数枚100円玉を用意しておくと良いです。 |
私がカバンの中に詰めた荷物は、下の写真の通りです。
あまりにも色々と持参すると、体に負担がかかるので、最低限必要なものに絞ることが重要です。

「富士山アプリ」のススメ
富士登山をしていると、けっこう道に迷いやすいのも事実です。
登山道を歩いていて、歩いている登山道が正しいルートなのか、さらには定期的に音声によって標高と現在時刻をお知らせしてくれる便利なアプリがあります。
それが、こちらの「富士山アプリ」です。
今回の富士登山で実際に利用してみましたが、さまざまな場面で使うことになりました。
自分が今どこを歩いているのか、次の休憩所まではどれくらいの距離があるのかなど、紙の地図で見るよりも、圧倒的に分かりやすかったです。
携帯がオフラインでも、現在地は表示されるので、電波がつながりにくいところでも安心です。
富士吉田ルートでは、基本的に電波はつながりますが、通信の速度はいつもよりも遅くなります。

このアプリのおかげで、事前に準備をしていた紙の登山地図は、結局一度も利用をすることがありませんでした。
ただし、GPSを使うためか、バッテリーの減りが早いので、モバイルバッテリーを持参しないと、登山終了までに携帯の充電がなくなってしまうので注意が必要です。

登山自体のログも記録をすることができるので、登山時間や走行距離、標高差なども記録をすることができました。
実際に私は3,000m付近まで登山をしましたが、若干表示されている内容と差があったので、誤差はどうしても生じてしまうようです。

登山の最後には、アプリ上で登山証明を発行しました。
2,919mまで登ったと書いてありますが、実際には3,000mまで行っています。

富士登山まとめ
頂上への登山は暴風雨で失敗をしていますが、実際に8号目付近まで登っています。
あまりにも悪天候で、ほとんどの登山者が引き返して下山をするような状況でしたので、今回登頂断念はやむを得ないことでした。
山小屋のスタッフに相談しても、けっこう危険を伴うような状況なので、下山も選択肢に入れてだださいと言われるほどでした。

頂上までは登らなかったものの、登山時に感じたこと、高山病の予兆などが以下のとおりです。
・標高2,500mほどから、頭痛がひどくなりました。
・山小屋の消灯時刻は夜の20:00なので、時間が早くて眠れません。
・睡眠不足は高山病のリスクを高めますが、山小屋は物音もあり、生活リズムも変わるので睡眠不足になりがちです。
・山小屋で眠ろうとすると低酸素状態で呼吸数が速くなり、なかなか寝付くことができません。さらに、熟睡すると逆に呼吸が浅くなり危険なようです。

睡眠不足が最大の敵だと分かっていても、山小屋では気が立ってしまいなかなか眠ることができませんでした。
対策としては、耳栓などもあるので、山小屋で購入をしても良いのではないでしょうか。
私の場合は、高山病の初期症状であるひどい頭痛に悩まされて、大変な思いをしましたが、持参していたロキソニンを飲むことがで軽快しました。

初心者が想像している以上に、富士登山は結構ハードなのです。
頂上への登頂は叶いませんでしたが、次回へのリベンジに向けて良い経験ができました。
天気だけは、どうにもできないので、天に祈るのみです。


