韓国のソウル旅行といえばまず先にイメージをするのがこちらの「景福宮(キョンボックン)」だろう。
光化門広場からさらに北上し、「景福宮(キョンボックン)」の中をくまなく歩いてきたのでその様子を紹介したいと思う。
5大王宮の中で最大規模の王宮「景福宮(キョンボックン)」を観光
光化門広場を一通り見回った後、私が訪れたのが景福宮(キョンボックン)である。
ソウル一とも言っても良い人気の観光スポットである。
景福宮は日本だと室町時代の1395年に創建され、約200年に渡って王宮であり政治の中心でもあったという。
1553年の大火や、1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵「文禄・慶長の役」の戦火によって焼失した後、270年以上再建されることはなかったという。
1867年にようやく創建当時の規模にまで復元されたものの、再び王宮としての役割を担ったのは数十年ほどだったという。
1910年の日本による韓国併合後、日本により多くの殿閣が取り壊されてしまった。
1926年には朝鮮総督府の庁舎が建てられ、景福宮の景観が損なわれるようになってしまったという。
1945年の日本の敗戦を経て、1991年に復元工事が始まり、現在も復元工事が進んでおり、完了予定は2030年とされている。
日本の歴史とは切っても切れない関係にある景福宮の歴史については知っておかなければならないことの一つであると感じた。
景福宮の中は非常に広いので全てを見るには2時間以上は少なくともかかると思う。

【画像引用:「地球の歩き方 景福宮」より】

光化門広場から奥に見えている建物が景福宮の正門である光化門(クァンファムン)である。
道路を挟んだ奥側に聳え立っているのが見えるだろう。
焼失と再建を繰り返した後に移築されたが、2010年に元あった場所での復元工事が完了した。

光化門の真正面にやってきたが、カメラに収まりきらないほどの大きさである。
カメラの広角機能を使用しても両端が収まっていないほどの大きさで、後ろ側も工事中となっており後退するスペースが無いのでこの場所からの撮影が限界なのだ。

ソウルの最大の名所を見ることができて少しホッとした気分にもなったが、それにしても素晴らしい建物だ。
今回見ることはできなかったが、光化門前では火曜日以外の毎日10:00と14:00に「守門将交代儀式」が行われているという。
既に崇礼門(南大門)や徳寿宮でも衛兵の交代儀式を見ていたので、改めて景福宮では見なかった。


光化門をくぐると見えてくるのが、中門である興礼門(フンレムン)である。
宮殿に辿り着くまでに3つの門を潜って行く必要があるのだ。
1916年に取り壊されてしまったが、2001年に復元されたものだという。

行ってみた感想としては、奈良の東大寺にも少し似ているなと感じた。

そしてなんといっても韓国の伝統衣装であるチマチョゴリを着ている女性が非常に多い。
近くでレンタルをしていると言うこともあって簡単に着用できるので、ぜひ試してみたい。
韓服を着て、チケット売り場でパスポートを提示すると、景福宮に無料で入場できるというのも韓服を着ている人が多い理由の一つだと思う。
景福宮の入場料は3000ウォン(日本円で約300円前後)だが、衣装のレンタル料は22,000ウォン(日本円で約2,500円)程度なので、衣装をレンタルした方がもちろん値段は高く付く。
もちろん女性用の「チマチョゴリ」と男性用の「パジチョゴリ」もあるので、女性だけではなく男性も韓服を着用することは可能である。
しかし景福宮を見渡す限り、男性でレンタルをしている人は少ないように見えた。

興礼門の目の前まで近づいてみた。
門の中央は王の御輿が通る入口となっているのだ。
写真の下に写っている階段には鳳凰や唐草模様の装飾が施されているので、門をくぐる際にはぜひ注目してみてほしい。



興礼門をくぐると見えてくるのが、3つ目の門である景福宮の正殿に続く勤政門(クンジョンムン)ある。
「勤政」の意味とは、民を勤勉に治めるという意味なのだそうだ。


3つ目の門である勤政門をくぐるといよいよ景福宮の正殿である勤政殿(クンチョンジョン)が見えてきた。
勤政殿では公式行事の開催や外国からの使者との接見などに使用されていたそうだ。


写真からは見えないが、玉座の頭上には天蓋があり、その内側には王の象徴とも言うべき龍の装飾が施されている。
さらには吹き抜けの天井も色鮮やかで、非常に美しいといったところだと思う。
また、日本は仏教の国であるので、景福宮に雰囲気の似ている東大寺には大仏がいるが、ここ韓国では儒教思想が主なので、景福宮の中に大仏はいない。


勤政殿から歩いてきた方向を見返してみると勤政門とその先のソウルの街並みが見える。
宮殿と高層ビル群のコントラストが朝鮮王朝時代と現代との狭間にタイムスリップをしたような気分にさせてくれる。


勤政殿の北側にはさらに多くの宮殿があるが、観光客は勤政殿まで見て帰る人も多く、ここまでくると人が少ないのでゆっくり見ることができる。


既に長距離を歩いていたので、腰がかなり痛くなっていたが我慢した。
せっかく来たのに帰ってしまってはもったいないので、できるだけ多く見て行くことにした。

景福宮のさらに北側には韓国の旧大統領府の青瓦台がある。
韓国の旧大統領府がニュースの映像などで写った際に、後ろ川に山があることを覚えている方も多いのではないかと思うが、その山こそ白岳山(ペガクサン)である。
白岳山(ペガクサン)は別名で北岳山(プガクサン)ともいうようである。
景福宮からでも白岳山の一部を望むことができる。


景福宮の中をかなり歩き回り疲れたので、景福宮を後にすることにした。

景福宮には国立民俗博物館も併設されているが、時間が無いので今回は断念した。
景福宮敷地内にあり入場は無料で、1時間ほどで館内を巡ることができるようなので時間がある方はぜひ。

以上、ソウルの景福宮を急足で観光してきた。
次回#13は景福宮からも見えていた旧韓国大統領府の青瓦台の中に行きます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


