南大門市場を見学した後は、再び徒歩で北上して韓国の5大王宮の一つである「徳寿宮(トクスグン)」を目指すことにした。
韓国の5大王宮「徳寿宮(トクスグン)」で「守門将交代儀式」を見学
得寿宮(トクスグン)は、朝鮮王朝の9代国王の邸宅として建設されたが、朝鮮時代中期に臨時に王の居所がここに移されて、宮殿として使われたこともあるそうだ。
徳寿宮の正門がこちらの大漢門(テハンムン)ある。
ちょうど改修中のため正面からは見ることが出来なかったが、11:00〜開催される守門将交代儀式を見るためになんとか時間に間に合うことができた。
大漢門の前では、月曜日を除いて毎日11:00、14:00、15:30の1日3回、守門将交代儀式が行われている。
「守門将交代儀式」とは、朝鮮時代の王宮で門の開閉や警備、巡回業務などを遂行した守門軍(スムングン)の儀式を再現した行事だという。
英国のバッキンガム宮殿で行われる近衛兵交代儀式に並ぶレベルの華麗な韓国伝統の宮中文化行事を1996年より再現している行事なのだ。

改修中の大漢門の前を演奏しながら衛兵が通過していく。

しばらくすると再び戻ってきた。




実は2020年のコロナ前に英国のバッキンガム宮殿で近衛兵交代儀式を観覧しており、衛兵の交代式を見るのは同日に見た崇礼門(南大門)の交代儀式に続き人生で2回目なのである。
英国のバッキンガム宮殿もそうだが、徳寿宮でも無料で交代式を見ることができるので、観光客にとってもありがたい。


徳寿宮の守門将交代儀式の時間は約30分で、イギリスのバッキンガム宮殿の近衛兵交代儀式は約45分なので、徳寿宮の方が15分程度短いとも言える。


衛兵が着用している服はかなりのカラフルな色をしている。




短い時間ではあったが、守門将交代儀式に見入ってしまった。
そして疑問に思ったのが、衛兵が掲げる「守将」と言う漢字が書かれた旗の存在である。
なぜハングルで書かれていないのだろうか?と思い調べてみることにした。
答えとしては、韓国語では韓国の古い言葉である固有語以外にも、中国由来の漢字語やその他の外国由来の外国語があり、漢字語をそのまま漢字で表すことができるからだそうだ。
しかし、現在では漢字語もほとんどの場合はハングルで表すことが多く、日常で漢字を見かけることはほとんどなくなっているそうだ。


徳寿宮の宮殿内を見て回る
守門将交代儀式の後は、徳寿宮の宮殿内を見て回ることにした。
下の写真は徳寿宮を構成する門の一つである光明門である。

中和門の奥には中和殿が見えている。


こちらが中和殿である。

宮殿内のほとんどは伝統的な韓国の様式ではなく西洋の建築が多く、こちらには1909年に建造された韓国最初の西欧式建物の石造殿とイギリス式庭園があった。
西洋建築が多い理由としては、1897年に高宗が大韓帝国を宣布して皇帝の座に就くと、徳寿宮を大韓帝国の皇居として使うようになり、その後、規模を拡大して格式を高め、宮殿内に西洋風の建物を建てたことに由来しているそうだ。


徳寿宮の中には数多くの門や建造物があり、見て回るのにもかなり時間がかる。


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