テカポの街の中心部に近い良き羊飼いの教会を出発して、車でおよそ15分のところにある世界最南端の天文台であるマウント・ジョン天文台(Mount John University Observatory)へと向かいます。
日本語名だと普通ですが、英語名にすると大学を意味するUniversityという単語が入ります。
これはニュージーランドのカンタベリー大学が運営する天文台であるためなのだそうです。
テカポ湖の絶景が見れる「マウントジョン天文台」を歩く
テカポ湖の南端を回るようにして、Googleマップに示されるままマウントジョン天文台への道を車で進んでいきます。
マウント・ジョン天文台は、標高1,031mのマウント・ジョン山頂にある展望台です。
車で移動する場合は、途中有料道路(8NZD)を通過していかなければなりません。
値段が高いので一瞬躊躇いましたが、引き返すのも勿体無いので行ってみることにしました。
マウント・ジョン天文台までの有料道路
天文台へと繋がる道の入り口には、料金所があります。
有料道路へと入る前に現金で、8NZDを支払いました。
すれ違いはできるものの、一車線の道路を進んで山頂へと向かいます。

今日はあいにくの曇りですが、晴天なら素晴らしい景色を見られるでしょう。
曇りでも、異世界への階段を登っているような、そんな気分になります。

もう少し登れば、マウント・ジョン天文台が見えてくるかな。

天文台が見えてきました。
少し進めば、天文台の駐車場があるようです。

ここが駐車場です。
スペースは広いので、ざっと数十台は車を停められそうです。
ただし、風が強く吹くので、ドアを開ける際は要注意。
周りはレンタカーばかりでしたが、相手の車にキズをつけたら大変です。

カンタベリー大学のマウントジョン天文台なのだということがはっきり分かります。
看板を見てみると、カフェも併設されているようです。
後ほど実際に行ってみましょう。

マウント・ジョン天文台から西側の景色を望む
レンタカーでマウント・ジョン山頂に到着しました。
山頂には、駐車場もあるので、車を停めてゆっくり山頂観光ができるようになっています。

車を降りて、ふと周りの景色を見回してみると、これほどの景色が見れるのです。
これは、天文台から北西あたりを見た写真です。

こちらは逆に、南西あたりを見た写真です。
木が全く生えていない平原と、その奥にはサザンアルプスの山々が見えます。

まさに、標高が高いからこそ見える光景です。
さて、ここからは天文台の東側へと歩いていきます。

マウント・ジョン天文台から東側の景色を望む
こちらが、マウントジョン天文台の東側の光景です。
氷河から溶け出した水に岩石の粒子が混ざり込んで形成されたという、ターコイスブルーの独特の色合いをしたテカポ湖が目立ちます。
そのテカポ湖の南端に位置するのは、宿泊したホテルや良き羊飼いの教会などのあるテカポの町の中心なのです。
たった15分ほどで、あの街並みから、この山の頂上まで車でやってくることができました。

晴天率がかなり高いと言われるテカポ湖での曇天は運に見放されていますが、晴れの日には見れない曇りならではのテカポ湖の水の色を見ることができました。
晴れの日は、もっと水色に近いターコイスブルーを見られるようです。
本当はそちらを見たかったのですが・・・

滅多に晴れないと言われるミルフォードサウンドでは晴れで、滅多に曇らないと言われるテカポ湖では曇りという事前の情報とは全く逆の状態になっていますが、これも旅の醍醐味でしょう。
旅をしていく中では、現地でどんな状況に遭遇するかは分からないため、事前の情報に期待しすぎないことが、楽しむための第一条件なのです。
どんな状況でも楽しめるくらいの余裕を持っていた方が、柔軟に旅を進められますよ。

テカポ湖の北側の方を見てみます。
南北に30km、最大水深は120mと、細長くて深いのがテカポ湖の特徴です。
北側には延々と湖が続いているのが見えるのではないかと思います。

テカポ湖の南側に広がるテカポの町の中心部を除けば、周りに街なんて一つもないのです。
このあたりで星空がよく見られる条件として、街明かりが少ないことも大きく影響しています。
さらには、唯一の街テカポでもできる限り星空を見やすくするために、星空を守るための工夫を街全体で行っているというのですから。

山肌には、雪もまだ残っていました。
テカポの町の中心部と比べて、このあたりはそれだけ気温も低いということでしょう。

夜には、マウントジョン天文台からの星空観察ツアー「ダーク・スカイ・プロジェクト」も開催されているそうです。
これだけ標高が高い位置からなら、地上よりもさらに綺麗な星空を見られそうです。

アストロ・カフェ(Astro Cafe)
冒頭の看板にもあった、天文台併設のカフェです。
実はここ、テカポでは大人気のアストロ・カフェ(Astro Cafe)というのだそうです。
全面ガラス張りとなっており、店内からでも美しいテカポの風景を楽しめるつくりです。

目の前には、こんな美しい光景が広がっているのです。
コーヒーを飲みながら、景色を眺めれば最高の時間になること間違いなしです。
私は時間がなかったので、店内でゆっくり休憩はできずでした。
価格は、総じて結構高めだったかな。

店舗の周りには、ごつごつした岩がずらりと並んでいます。
カフェ自体はどこにでもあるような感じですが、非日常を味わうには良いかもしれません。

日本との関わりも深い「マウント・ジョン天文台」
マウント・ジョン天文台にはその名の通り、景色だけを楽しむ場所ではなく、天体望遠鏡が4基設置されており、天体観測が続けられています。
ニュージーランドのカンタベリー大学を中心に、日本の名古屋大学なども参加をして、共同研究が行われているのだそうです。
2004年には、文部科学省の補助金を利用して、ニュージーランド最大の口径1.8mの天体望遠鏡MOAが設置されたということもあって、この天文台は日本との繋がりもある場所なのでした。

北半球と南半球で、それぞれ地球の正反対に位置しているのが、日本とニュージーランド。
一方で、同じ島国でともに自然災害も多く、形も似たような国同志で共通点も多く、意外なところでも協力をし合っていることが分かりました。
天体分野での共同研究もその一例なのではないでしょうか。

世界最南端の天文台にやってきたということを忘れてしまうほど、マウント・ジョン山頂から見える景色に圧倒されてしまいました。
天文台と聞くと少し難しい印象もありますが、景色を見るためだけにここにやってきても十分楽しめる場所でした。
有料道路の8NZDは、払う価値はあったと思います。



