クイーンズタウンからワナカ、アオラキ/マウントクックを経て、この日の宿泊地レイク・テカポの街へとレンタカーでやってきました。
今日のレンタカーでの走行距離は、およそ390km程度です。
レイク・テカポでは疲れた体を癒しつつ、世界一の星空が見られると名高いこのエリアに宿泊して、星空観察をすることを心待ちにしていました。
今回は、テカポ湖に滞在した1泊2日での星空観察と、テカポ湖畔にある良き羊飼いの教会(Church of the Good Shepherd)とバウンダリーの犬の像(Boundary Dog Statue)にも訪れたのでその様子をご紹介したいと思います。

世界一の星空「テカポ湖」への誘い
レイク・テカポ周辺は、まさにニュージーランドを代表する景色が広がるエリアです。
今回の旅でも、一番の旅の目的がこのテカポ湖を訪れることでした。
この街では、街ぐるみで星空を守るためのまちづくりを徹底し、さらには世界で初めての星空世界遺産にする動きも広がっており、まさに”世界一”の星空が見られるのです。
夜間だけではなく、昼間はターコイスブルーの湖と雪を被ったサザンアルプスの山々を背景に、まさに桃源郷に来たかのような光景を見ることもできます。
一番天国に近い場所という言葉がふさわしいほどの街だったと思います。
テカポ湖の象徴「良き羊飼いの教会」
テカポ湖のほとりにある良き羊飼いの教会は、大人気の星空観察スポットです。
私が訪れた8月は真冬で極寒の寒さなので厚着をした上でホテルを出て、数分ほどレンタカーで走ったところにある良き羊飼いの教会に移動をしました。
ここを訪れたのは夜の22:00前ですが、行列ができるほどの人がいます。
それもそのはず、冬は空気が澄むので、星空観察のベストシーズンなのです。

夜間は閉められており中には入れないので、その外周から星空と教会を見る感じになります。
柵の合間からでも撮影をすることはできますが、少し教会までの距離は遠いです。
でもiPhone13 Proの写真クオリティでも、まあまあな写真を撮ることができました。

天頂付近には、南半球で主に見られる南十字星らしきものも見ることができました。
あまりにも明るい星が多いせいで、本当にこれが南十字星なのかと疑問に思います。
4つの明るい星が十字架のような形に並んでいますが、これは本当にそうなのでしょうか?

せっかくの美しい星空をお見せしたいと思いますが、伝わるでしょうか。
良き羊飼いの教会の周りをぐるりと回ってみると、どの方向から見ても素晴らしい星空と教会の構図を見ることができます。

まさに地球の果ての別世界にやって来たのではないかと思うほどの絶景です。

肉眼で見れば、無数の星を見ることができますが、iPhoneのカメラだとこれが限界です。
それに肉眼で見た方が、写真よりも10倍は綺麗です。

iPhoneだと星空撮影に限界があることはもちろん承知の上です。
一眼レフカメラがあれば素晴らしい写真を撮れるはずですが、私は持っていないので、代わりにアクションカメラのGoProを使って撮影することにしました。
ミニ三脚を立てて、こんな感じでナイトフォトで撮影をします。

一眼レフなしでも綺麗にテカポの夜空を撮影できる
テカポ湖の星空は、一眼レフでないと綺麗に映らないと私自身も思っていました。
でもGoProなどのアクションカメラでも、十分に綺麗なテカポの星空を撮影できます。
今回ニュージーランドに持参したアクションカム「GoPro HERO12」のナイトフォトおよびナイトラプスを使って撮影した写真をご紹介したいと思います。

先ほどまでiPhoneで撮影すると暗転していた景色ですが、GoProで撮影すると、実際の空に近い色を映し出すことができています。
夢の中で出てきそうな星空とは、まさにこんな感じです。

そもそもなぜレイク・テカポでは、星空がここまで綺麗に見られるのでしょうか。
その答えは、この町の人口の少なさ、緯度の高さ、晴天率の高さなど複数の要因があります。

人口はたったの、560人ほどなのだそうです。
そして緯度は、南緯44度と非常に高い位置に位置していることがわかります。
北海道の宗谷岬の緯度が北緯45度ですから、ほとんど同じ緯度の高さとなります。

星空観察の好条件が揃うことから、世界最南端の展望台もテカポにあるようです。
空を見上げれば、肉眼でも数千個の星を見ることができるわけですから、この場所に天文台を作る意義は大アリでしょう。

私が良き羊飼いの教会にやってきた22:00ごろは人がたくさんいましたが、23:00を過ぎた頃には徐々に観光客の姿が減り始めました。
観光客が多いと、それだけ車のライトも多くなるので、撮影にはかなり邪魔です。
ですので、人が減ってくる23:00以降はおすすめです。

月明かりも明るく、さらにはテカポの街の明かりも綺麗です。

タイミングが良ければ、オーロラも見れるようですが、今日は厳しいかな。

かなり人も減ってきたので、最初のポイントへと戻ります。
良き羊飼いの教会の正面の位置です。

世界最大級の星空保護区「アオラキ・マッケンジー・インターナショナル・ダークスカイ・リザーブ」として、2012年6月に認定されたのがテカポを含むこのエリアです。
まさに世界最大級の名に恥じない、無数の星空を眺めることができます。

再び教会の裏側へと周り、教会の裏側であるこちら側からも撮影してみます。
正面は車が通るたびにどうしても、車のライトが当たってしまうので、人通りの少ない深夜でなければ撮影には向きません。

南半球なので、日本での星空の見え方と上下左右が反対に見えるので興味深いのです。
もちろん、季節も反対になるので、オリオン座なども1月頃の夏に見えます。

せっかくなので、無数の星空とともに、記念撮影もしてみました。
間違いなく一生の思い出に残る1枚になります。

テカポ湖まで、世界一の星空を見にきた甲斐がありました。

その後も日付が回ったあとも、良き羊飼いの教会で撮影を続けました。
人の姿もまばらになり、この時間なら撮影にもベストタイミングだと思います。
ただ私の訪れた8月は非常に寒く、凍えるような極寒の空気の中、撮影をするのは大変でした。
一夜が明けた昼間の「良き羊飼いの教会」
深夜まで続いた星空観察の翌日、2024年8月15日(木)になりました。
前日は、ホテルに戻って、寝られたのは深夜3:00頃です。
そしてこの日は、朝の10:00にはチェックアウトをして、再び良き羊飼いの教会に来ました。

昼間の教会は、また夜とは違った雰囲気で個人的にはおすすめです。
晴天率が高いと言われるテカポですが、今日は珍しく曇りでした。
せっかくなら、晴れの日のテカポ湖を見たかったですよね・・・

昨日の夜に、良き羊飼いの教会で撮影をしていた位置と全く同じ位置にきました。
ミニ三脚でGoProを立てて、このようにして景色を撮影していました。

そして、昨日の夜には見えていなかったテカポ湖の様子も見てみます。
夜間に何度も訪れた場所は、こんな見え方をしていたのだと驚きました。
湖に関しては、昼間見てみた方が間違いなく絶景ですね・・・

昨日は入れなかった、良き羊飼いの教会の中にも今日は入ることができます。
事前の情報だと、内部の見学はツアーのみということも聞いていましたが、普通に入れました。
ただし、撮影禁止です。

中の撮影ができないので、外からの写真です。
内部は、思った以上に狭目でした。
結婚式場のように、祭壇があって、その手前に椅子が並んでいます。

普通の教会と大きく違う点が、祭壇の奥に大きな窓があるのです。
内部からは撮影できないので、外に回って見てみることにしました。
この窓越しに、教会の中からテカポ湖の絶景と、サザンアルプスの山並みを眺められます。
実際にこの教会で結婚式をする方もいるのだとか・・・

1935年に欧州からの開拓民によって、周囲の石をかき集めて作られたのだそうです。
最初の設計から変更が加えられて、周囲の風景にマッチするようなデザインになったといいます。
ニュージーランドの固有種タソックも自生していて、しんみりするような光景です。

写真撮影をするなら、ツアー客のいないタイミングがおすすめです。
ツアー客が団体で来る時間と、人が少ない時間があるので、そこが狙い目でしたよ。

教会の敷地内へは、昼間なら無料で入ることができます。
門の前には、クレジットカードのタッチ決済で支払う寄付箱(5NZD)もありました。

良き羊飼いの教会の観光は、ここまでにしてホテルに帰ろうとしました。
車に乗り込んだときにふと思い出したので、教会のすぐそばにある有名な犬の像に行ってみます。
バウンダリー犬の像
良き羊飼いの教会からすぐ歩いたところにあるのは、バウンダリーの犬の像(Boundary Dog Statue)です。
こちらの像も、テカポ湖では有名なラウンドマークなのです。
ニュージーランドの開拓時代に、イギリスから連れてこられて、放牧地で柵のない境界線(Boundary)を守った牧羊犬の功績を称えた像なのだそうです。

美しいターコイスブルーの湖の前に、忽然と立っているこちらの像。
日本で暮らしていると、あまり牧羊犬という言葉はピンときませんが・・・
写真で見えているような風景が未開拓だった時代に、放牧中の家畜の群れの誘導や見張り、捕食動物から家畜を守り、人間の盗難をも防いできたという牧羊犬の功績は、非常におおきかったのでしょう。

像の基礎の部分にある石碑には、牧羊犬への感謝の言葉も書かれていました。
せっかくここまでやってきたのだから、見過ごさなくてよかったですね・・・

これにて、テカポ湖畔の良き羊飼いの教会とバウンダリーの犬の像の観光は終わりです。
夜間の到着に始まり、深夜まで星空鑑賞し、翌午前中には昼間の観光と忙しなく動いたテカポ湖観光でしたが、たった数時間でも見える景色が大きく異なり非常に満足度が高いです。
特に星空は、世界一の名にふさわしい、圧巻の光景だったと思います。


