富士登山開始 富士スバルライン5号目 〜 7号目の山小屋まで【富士山#2】

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時刻は12:40を過ぎ、いよいよ富士山頂への道のりが始まります。

日本中さまざまなところを旅してきた自覚がありますが、まだ富士山頂への道は未踏です。

期待と不安が入り混じる感情の中、富士スバルライン5号目から最初の一歩を踏み出しました。

富士登山開始1日目

この日の目標地点は、7号目にある山小屋「鎌岩館」というところです。

数ヶ月も前から予約をして、なんとか予約ができた山小屋でした。

でも今週末は、あいにくの悪天候予報です。

予約をしてしまっているので、キャンセル料もかかり、日付の変更は容易ではありません。

問題は、明日の早朝の天気ですが、ご来光はかなり厳しそうな状態です。

そんな状況ながらも、まずは7号目を目指しましょう。

富士スバルライン5号目 〜 泉ヶ滝

まずは、5号目を出発です。

多くの団体客もいたので、同時に出発することになりました。

日本の旅行会社の日本人登山客でした。

この赤い門が富士吉田ルートの登山開始地点になります。

ゲートを通り抜け、いよいよ人生で初めての富士登山が始まりました。

これからどんな景色が見れるのだろうかと、楽しみです・・・

5号目を出発して、最初は20分ほど平らな道を歩いていきます。

最初は傾斜がほとんどないので、富士登山ってこんな感じなのかと思ったら大間違いです。

調子に乗っていると、その後地獄を見ることになります。

歩みを進めると、この時点でモヤがかかってきました。

悪天候の予感がします。

もう雲の中へと突入していく感じです。

5号目といえど、標高は2,300mを超えているわけですから、かなり高いのです。

気温は15℃ほどで肌寒いですが、少し歩くとすぐに暑くなってきます。

まだこのあたりでは、半袖で歩いている登山者も見かけました。

斜面に向かって、雲が上空へと登っていきます。

反対からはすでに登山を終えたと思われる登山客の姿も見えます。

日本国旗はまだ分かりますが、旭日旗を掲げた外国人が歩いており、ちょっと驚きました。

旭日旗は、富士スバルライン5号目の売店に売られているようでした。

もう少し歩くと最初の分岐点である、泉ヶ滝に到着します。

体力的には、平地しか歩いていないので、まだまだ余裕です。

泉ヶ滝(いずみがたき)に到着をしました。

ここで、吉田口の5号目と、富士山頂への登山道に分岐をします。

もちろん、富士山頂方向へと向かいます。

泉ヶ滝 〜 富士山6号目

泉ヶ滝を超えたあたりから、アップダウンが始まります。

最初に歩いた時はいよいよ始まったなと思いましたが、全体で見ればまだまだ序の口です。

それでも高所なので、多少の坂でも息が苦しくなります。

そして、汗をかき出すのもこのあたりからです。

富士山からの流水によって、侵食されたのでしょうか。

根がむき出しになった木々が並んでいます。

以前に伊豆大島で見た「泉津の切通し」と似た雰囲気を感じました。

侵食された木々を抜けると、開けた場所に出てきました。

そこには、多くの人が集まり、カメラを片手に上を見上げています。

何かいるのでしょうか?

これは馬でしょうか?

こんな斜面に馬がいるとは、驚きました。

有料で馬に乗って移動することができるこのあたりの登山道ですが、ここにいる馬は放し飼い状態になっているのでしょうか。

富士山には野生の馬はいないはずなので、放されているということなのでしょう。

登山の途中に見かけると、なんだか癒された気分にもなります。

その後も息を切らしながら、登山道を進んでいきます。

いよいよこのあたりから本格的な登山道になってきました。

落石避けのシェルターもありました。

それだけ落石の危険性もあるエリアなのでしょう・・・

気をつけていても避けることが難しい落石は、起きないことを祈るのみです。

周囲の視界は、霧がかかったり、晴れたりを繰り返しています。

今にも雨が降り出しそうな状況ですが、まだ耐えている状況です。

標高が高いせいか、地上ではあまり見かけない植生です。

高い木が少なくなってきました。

このあたりから、亜高山帯の針葉樹林が無くなり、高山帯の低層の草木が生い茂るエリアになります。

もう少し登れば、森林限界の地点になります。

富士山6号目

13:15富士山6号目に到着です。

富士スバルライン5号目からは、35分ほどで6号目に到着をしました。

まず見えてきたのは、富士山安全指導センターです。

ここで登山ヘルメットが無料で貸し出されています。

ただし、デポジットとして2,000円を払わないといけません。

富士山は活火山ですから、万が一の噴火に備えるためにもヘルメットを借りるのも選択肢に入れておくと良いと思います。

富士山安全指導センターの前では、富士吉田ルートの地図が配られました。

緊急時の電話番号も書かれた紙で、緊急時に大事になるので、大切に持っておきたいです。

男性用、女性用のトイレもそれぞれ設置されていました。

トイレチップは1回300円です。

小銭(100円玉)を用意しておかないと、払えないので注意が必要です。

霧がかかってきていますが、一度ここで休憩をします。

いよいよこの先からは、6号目から7号目に向けた坂となります。

ずっと観察をしていると、上からブルトーザーが2台降りてきました。

このブルドーザーは、山小屋に資材や食料を運ぶための役割があるそうです。

一般の登山道とは別に、ブルドーザー用の道が整備されているので、そこを通っていくようです。

ちょう6号目付近から、草木がほとんどなくなりました。

ここが、富士山の森林限界の地点です。

標高はおよそ2,390mになります。

見渡す限り、高い木は全く見当たらなくなりましたよね・・・

大きな岩はところどころで見かけます。

富士山6号目 〜 富士山7号目

登山道を書かれた看板に沿って、山を登っていきます。

くれぐれも間違った方向に行かないように注意が必要です。

左に行くと、下山道を逆走してしまうことになります。

キリがさらに深くなってきました。

6号目からは、ジグザクに整備された登山道を登っていきます。

標高がどんどん上がっていくので、このあたりから高山病にも注意が必要です。

こまめな水分補給や休憩(軽食)をすることが高山病予防に効果的と言われています。

地上から持ってきたカロリーメイトは、この通り気圧の変化によって膨らんでいました。

山の天気は、常に変わりやすく、キリがかかったと思いきや、晴れてきました。

山頂方向を見上げると、7号目から8号目に渡って連なる山小屋の姿が見えてきました。

今日目指すべき地点は、あのあたりです。

少し歩くだけでも、大量に汗をかくので速乾性のある服は必須だと感じました。

気温は100m登る毎に約0.6℃下がります。

汗をかいても、少し立ち止まるとすぐに寒くなってきます。

服装の着脱など、体調の管理もこのあたりから難しくなってきます。

7号目以降は、かなり傾斜がキツくなってきますね。

もはや崖を登っていくかのようです。

これからここを登っていくのかと思うと、けっこう絶望に近いのです。

体力的には、6号目の途中まででもしんどいです。

ふと後ろを振り返ってみると、急にキリが晴れ出しました。

富士山から、地上の姿が見えてきました。

まさか見えると思っていなかったので、これはけっこう驚きです。

さらに、キリが晴れました。

周囲の登山客からは、ワォーと歓声が上がりました。

悪天候が予想されたいただけに、みなさん想定していなかったのでしょう・・・

晴れていれば、こんな綺麗な景色が見れるのなら、富士登山は晴れた日にするのに限りますね。

しかし、霧の晴れ間はわずかな時間で終了です。

また、キリが立ち込めてきました。

ここから富士山頂までは4.3km、時間にして314分(5時間超)かかります。

初心者が思っている以上に、富士登山のしんどさを感じました。

まだまだジグザグ道は続いていきます。

標高差は300mあるので、かなり体力的にきついです。

そしてジグザグを上り終えると、最初の山小屋が見えてきました。

その手前には、初めての岩場が広がります。

足元を踏み外すと、大怪我にもつながるので、一歩一歩慎重に上ります。

富士山7号目 最初の山小屋「花小屋」に到着

標高は2,700mを超えました。

7号目に到着すると、富士吉田ルート最初の山小屋である「花小屋」が見えてきました。

多くに登山客がここで休憩をしています。

山小屋では、アイスクリームや軽食を販売していました。

気温は10℃前後ですが、登山をして暑いので、アイスクリームも美味しそうです。

気温が結構寒いですが、体感温度は山登りの直後なので暑いです。

むしろここまで登山をしてきて、汗が出てくるほどです。

半袖の登山客の姿も多く見かけました。

花小屋からさらに上を見上げると、日の出館、七号目トモエ館と山小屋が続いていきます。

今日の目標地点は、さらにその上の鎌岩館です。

少し花小屋で休憩をしていると、急に青空が見えてきました。

青空だと、こんなにも景色が綺麗に見えます。

7合目 花小屋 〜 本日の宿泊地点「鎌岩館」

花小屋から次の山小屋に向けて、崖を登っていきます。

もう本格的な登山なので、手と足を使って岩場をよじ登ります。

体力的には、相当しんどいです。

そして、2つ目の山小屋である日の出館に到着。

ここからは時間を空けず、本日の目的地の鎌岩館へと向かっていきます。

青空にキリが立ち込めていて、なんだか幻想的な雰囲気です・・・

ずっとこの景色が続いたら、どれほど富士登山が楽しいでしょうか。

その期待は虚しく、またキリがかかり始めました。

目的地に到着する頃には、キリに覆われてしまうでしょう。

初心者が思っている以上に、富士登山は厳しいです。

もうこの時点で、私の体力はけっこう限界に近くなってきました。

ものの数分でキリに覆われてしまいました。

このあたりから、徐々に頭痛がひどくなり、高山病の初期症状が現れ始めました。

7号目トモエ館を超えると、富士山7号目救護所が見えてきました。

小屋の作りや、看板の字体からしても、かなり古そうな建物です。

そして岩場を上がり続けること数分、ようやく本日の目的地「鎌岩館」に到着です。

標高は、2,790m。

7合目最初の花小屋からは、さらに100mほど標高が上がりました。

この時点で時刻は15:25です。

6号目からは、1時間30分ほどで7合目の鎌岩館に到着をしましたことになります。

明日のご来光の頂上鑑賞に向けて、今日はここで休む予定です。

明日の天候がどうなるかは、まだこの時点では分かりませんが、晴れることを願うのみです。

でも現実はそう簡単ではなく、天気予報は悪天候の予報です。

危険が伴うので、山頂へのアタックは諦めることも含めて考えておいてくださいと山小屋のスタッフの方には言われてしまうほどでした。

明日のことは、明日の状況を見て考えることにします・・・

今日は、人生で初めての山小屋生活を体験してきます。

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