2024年1月3日、霧に包まれたブルー・マウンテンズの観光拠点カトゥーンバの天気は前日の夜から一転し、この日は快晴になりました。
晴れてこその世界自然遺産の絶景鑑賞を心待ちにしていたので、快晴という天気に恵まれて絶景を観光できそうな一日です。
1月1日は能登半島地震、1月2日は羽田空港JAL機衝突事故と連日、オーストラリアのテレビ局では日本のニュースでもちきりですが、日本の状況を考えると胸が痛いですが、どちらにせよ私には何もできることはないので、予定通りオーストラリア旅を続けることにします。
今回訪れるのは、グレートバリアリーフ、キュランダ、オペラハウス、ウルルなどど並んで、オーストラリア旅の中でもメインの一つである世界自然遺産「ブルー・マウンテンズ(Blue Mountains)」です。
オーストラリア屈指の観光名所として、一度はその名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
「ブルー・マウンテンズ」はユーカリの木々が生い茂る広大な森林ですが、その中でも絶景を眺められると一番人気の高いスポットである「エコーポイント(Echo Point)」からその景色を眺めます。
エコーポイントからは、3つの岩が並んで立つ「スリーシスターズ(Three Sisters)」と呼ばれる伝説の奇岩を見ることができます。
それら全て余すところなく観光をしてきたので、紹介をしていきたいと思います。
世界自然遺産「ブルー・マウンテンズ」観光
カトゥーンバのホテルから「エコーポイント」まで
この日宿泊をしていたカトゥーンバファミリーホテルに荷物だけを置いて、身軽な状態でブルー・マウンテンズ観光へと向かうことにしました。
カトゥーンバの街並みを歩いて、エコーポイント行きのバス停へと向かいます。
昨日の夜とは違って、青空が広がる絶好の観光日和です。

閑散としていた町の様子も一変しており、シドニーから電車でどんどんやってくる観光客でカトゥーンバの街は賑わっています。
カトゥーンバ駅前から出発する、青い車体が目印のBlue Mountains TransitのRoute686バスに乗り込み、まずは最初の目的地であるエコーポイントへと移動します。
バスにもエコーポイント経由でのシーニックワールド行きと書かれているので分かりやすいと思います。
後編でも紹介しますが、アトラクションを楽しめるカトゥーンバ・シーニックワールドへもこのバスを使って行くことになります。

多くの観光客がこのバスに並ぶので、一目でエコーポイントへ行くバスだなということがわかると思います。

バスに乗車するときには、クレジットカードをタッチするか、交通系ICのオパールカードを使います。
シドニー市内のバスや電車、トラムに乗るときと乗り方は全く変わりません。
バスの車内も冷房がよく効いていて、快適でした。

バスの車窓からは綺麗なカトゥーンバの住宅地が見えます。
ブルー・マウンテンズの観光の拠点の街でもあり、1800年代中期から石炭の採掘で栄えたこの街は、シドニーの上流階級の人々が避暑地や保養地として訪れた街でもあるのです。
日本でいう、軽井沢と雰囲気が似ていると思います。

あっという間に、最初の目的地であるエコーポイントが見えてきました。
ロータリーの奥に人々が集まっているエリアがありますが、あのあたりが展望台です。

絶景スポット「エコーポイント」
バスでおよそ10分ほど走ると、カトゥーンバの町の南1.5kmにあるブルー・マウンテンズの一番人気の展望スポット「エコーポイント(Echo Point)」に到着しました。
ブルー・マウンテンズ国立公園はオーストラリアを南北におよそ4,000kmに渡って連なる「グレートディバイディング山脈(Great Dividing Range)」の一部にあります。
およそ4,000kmというのは、日本では例えようのない距離です。
北海道から沖縄の石垣島までですら、3,000km程度なのでスケールがまず違います。
実際に観光をすると目にすることになりますが、壮大な滝や渓谷があり、シドニー郊外の観光地として有名ですが、世界自然遺産に登録されたことでさらに多くの観光客が訪れるようになったといいます。

せっかくなので、エコーポイントの前で1枚写真を撮ってもらいました。

エコーポイントの展望台から、ブルー・マウンテンズを眺めます。
まるで地平線まで続く海を眺めるかのように、森が延々と続く絶景を見ることができます。

展望台は2層に分かれていて、現在私が見ている景色は上部からです。
下部の展望台からはより近くで奇岩スリーシスターズを眺めることができます。

この日は天気にも恵まれて、非常に気持ちが良い天気でした。
ただし真夏で日差しが強いので、紫外線対策は徹底しないといけないです。
日本では考えられないような紫外線量なので、対策をしないと簡単に皮膚がボロボロになります。
これは、私の実体験でもあります。

断崖絶壁に広がる森は、ユーカリの木の集合体なのだそうです。
このあたりは、「ジャミソンバレー(Jamison Valley)」と呼ばれています。

なぜ、ブルー・マウンテンズと呼ばれるようになったのか気になるところです。
名前の由来は、ユーカリの森から放出される油分が、山々に反射して青く霞んで見えるからです。
写真を見ていると、確かに青色に霞んで見えるのがわかります。
曇っていると、この景色が見えないのかと思うと、晴れに恵まれる運も必要です。
伝説の奇岩「スリーシスターズ(三姉妹岩)」
エコーポイントの展望台から見ることができましたが、こちらが3つの岩が並んで立つ「スリーシスターズ(Three Sisters)」と呼ばれる伝説の奇岩です。
3つの突き出た奇岩は、本当に不思議な形をしていると思います。
ブルー・マウンテンズ観光には、この景色を目的に訪れている人も多いのではないでしょうか。

スリーシスターズが伝説の奇岩と呼ばれる理由は、このあたりに住んでいた先住民アボリジナルピープルによるといいます。
むかし、この場所で3人の美しい姉妹と祈祷師の父親が生活をしていたところ、突然魔物が姉妹を襲いにやってきたので、父親が娘たちを岩にして隠したといいます。
そのことを知った魔物が標的にしたのが、その祈祷師の父親で、父親自身も魔術でコトドリに変化させ、岩穴の中に逃げ込みました。
逃げ込むことができたのは良かったものの、コトドリになった父親は元の姿に戻ることができず、3姉妹ももちろん人間には戻ることができなくなってしまいました。
そして結果的に残ったのが、こちらのスリーシスターズ(三姉妹岩)ということです。
様々なエピソードが伝説として残っていますが、今回はその一説を紹介しました。

スリーシスターズの向こう側には、延々と山々が連なる光景を見ることができます。
まだ正午前の時間帯なので、スリーシスターズが影になっています。
午後になれば、日の光が西側に移るので、スリーシスターズが照らされます。

時系列は前後しますが、スリーシスターズのトレッキングの後、再びエコーポイントの展望台から姿をのぞいてみました。
やっぱり、午後の方がその姿を綺麗に見ることができます。

伝説が真実なのか、は分かりませんが、奇岩の佇まいが美しいことは確かです。

また、オーストラリアに行ったら見たいと思っていた景色のひとつを見ることができました。

展望台の上もかなりの人なので、人をかき分けて見るような状態なのです。

それだけ観光客からも絶大な人気のあるスポットなのだということが分かります。

暑くなければもっと景色を見ていたいのですが、気温は30℃前後はあったと思うので、日向にずっといると大変です。

「スリーシスターズ」までのトレッキング
先ほどまではエコーポイントの展望台からスリーシスターズを見学していましたが、実は遊歩道を歩いてもっと近くまで行くことができるのです。
エコーポイントの近くに設置されていた看板を頼りに、トレッキングをすることにします。

まずは、比較的平坦な遊歩道を歩いていきます。

平坦なルートなので、このあたりはまだまだ気持ちが良いです。

ようこそ、スリーシスターズ、アボリジナルピープルの場所へという看板があります。

大雨が降るエリアでもあるので、落石に注意との看板があります。
実際に落石があったら、避けようがないのも事実です。
これは運に任せるしかありません。

平坦な道を200mほど、歩きました。
ここからさらに、200mほど平坦な道を歩くと、ジャミソンバレーへと向かって下る900段の階段がある「ジャイアントステアウェイズ(Giant Stairways)」が見えてきます。
スリーシスターズを近くで見るには、この階段をおりなければなりません。

残り200mの平坦な道をさらに歩きます。
ジャイアントステアウェイズに差し掛かった頃でしょうか。
スリーシスターズをより近くで見ることができるようになってきました。

見えているのは、3姉妹岩のうちの手前のひとつだと思います。

近づいてみると、想像以上の大きさがあります。

ジャミソンバレーの景色も壮大です。

このあたりの景色はジャイアントステアウェイズの起点付近だと思うので、まだまだ下に降りることができるはずです。

スリーシスターズのいちばん手前の岩の全貌が見えてきました。

さらに近づいていきます。

やっぱり、存在感は圧倒的です。

ここからはジャイアントステアウェイズの本領発揮です。
900段の急な階段が待ち構えています。
スマートフォンを落としたら大変なので、リュックに付けたGoProで撮影をしています。

かなり急な階段で息が切れます。
帰りはまた登らないといけないので、これも大変です。

足を踏み外さないよう、一歩一歩降りていきます。
靴が少し赤いのは、数日前に訪れたウルルの赤土がまだ落ちていないからです。
ウルルに行くならば、白い靴を履いていくのはやめた方が良いです。

さらに降りると、スリーシスターズがよく見えてきました。

高所恐怖症の人にとっては、かなり怖いと思います。

前の人は背中に赤ちゃんを背負って、降りていました。本当に大変そうです。
柵が腰の高さまでしかないので、間違って落ちれば奈落の底に真っ逆さまなのも怖いところです。

ここまで、ジャイアントステアウェイズ300mほど降りてきました。
よく見ると、スリーシスターズに向けて小さな橋がかっていますが、橋を渡れば実際にスリーシスターズを触ることもできるみたいです。

ですが、残念なことに柵で塞がれていました。
ガイドブックには触ることができると書いてあったので、最近閉鎖されてしまったのでしょうか。

途中のスポットには、大勢の観光客がいました。

落石注意の看板がありました。
落石があって、近づくことができなくなってしまったのでしょうか。

それでも十分近くから、スリーシスターズを見ることができました。

あまりのスケールに、自然のパワーの大きさを感じます。

ここに辿り着くまでに数百段の階段を行き来するので、けっこう大変です。

でも、全く後悔はありません。
近くでスリーシスターズを見ることができて良かったです。

ジャイアントステアウェイズはまだまだこの先も続くようです。
この先2時間ほど歩けば、シーニックワールドへもたどり着くようですが、時間もないのでこのあたりで再び通ってきた道を通り、エコーポイントへと戻ります。
エコーポイントからシーニックワールドへはバスで向かおうと思います。

ブルー・マウンテンズへの観光は一生の思い出になりました。

次回は、ブルー・マウンテンズ随一のアトラクションスポットでもある、カトゥーンバシーニックワールドを訪れます。
ちょうどエコーポイントからの絶景鑑賞が終わった後でタイミングが良かったのですが、このあとこれまで日本でも見たことがないほどの豪雨に見舞われることになりました。
次編でまた紹介をしたいと思います。


